晴れた日の明るさと、朝晩の厳しい冷え込み。十勝の冬には、雪への備えに加えて、住まいを冷やしすぎない工夫が必要です。
暖房費を抑えたい一方で、水道の凍結や結露にも気を付けたいところ。初めて冬を迎える方に向けて、寒くなる前に確認しておきたいことをまとめました。
1. 雪が少なめでも、寒さへの備えはしっかりと
帯広は、札幌や旭川と比べると平年の降雪量が少なめです。ただし、雪が少ないからといって、冬を過ごしやすいとは限りません。帯広の1月の日最低気温の平年値は約マイナス13℃。朝晩の冷え込みへの備えが大切です。
積雪の状況は年によって異なり、一度にまとまった雪が降ることもあります。寒さ対策とあわせて、除雪する場所や道具も確認しておきましょう。
気温は気象庁の1991〜2020年の平年値によります。十勝の中でも、地域や立地によって気象条件は異なります。
2. 暖房は、本格的に寒くなる前に確認する
初めて使う暖房は、寒くなってから慌てないよう、取扱説明書に沿って早めに操作を確認しましょう。
- 暖房の種類と、使用する燃料・電源
- 運転・停止や温度設定の方法、お手入れの方法
- 灯油の場合は、個別タンクへの配送か、集中供給か
- 不具合が起きたときの連絡先
試運転で異臭・異音・エラー表示などがあれば、使用を中止し、管理会社などへ相談してください。
暖房の周囲には、物を置かないようにしましょう。
カーテン・寝具・洗濯物などは、取扱説明書で指定された距離を離します。ストーブの上や近くで洗濯物を乾かさないでください。暖房器具を持ち込む場合も、契約上の制限や、そのお部屋で使用できる機器かを確認しましょう。
3. 暖房費は、温度を下げることだけで節約しない
電気や灯油などの料金が気になる冬。暖房費は、建物の断熱性、暖房設備、在宅時間、設定温度、契約単価などによって変わります。請求額だけでなく、使用量と単価も確認すると、支出が増えた理由をつかみやすくなります。
- 日中は日差しを取り込み、日が落ちたらカーテンを閉める。暖房器具との距離には注意する。
- フィルターなどは取扱説明書に沿って掃除し、温風の吹き出し口をふさがない。
- 設定温度の数字だけでなく、室温計で実際の室温も確認する。
一方で、節約のために水回りを冷やしすぎると、凍結につながるおそれがあります。居間が暖かくても、配管のある場所まで暖かいとは限りません。
「つけっぱなし」と「こまめに切る」のどちらが安いかは、一律には決められません。建物や機器、不在時間によって異なるため、就寝時・外出時の使い方は、設備の取扱説明書や管理会社の案内を確認しましょう。
4. 水抜きの方法は、凍ってからではなく、今のうちに
暖房を使っているお部屋でも、床下などの配管が凍ることがあります。水抜きが必要になる条件と、ご自身のお部屋での方法を、寒くなる前に確認しておきましょう。
- 水抜き栓の場所と、手動・電動などの操作方法
- 複数の水抜き栓があるか、どの設備につながっているか
- 給湯器や洗濯機などに、別の作業が必要か
- 外出・旅行など、どのようなときに水抜きが必要か
蛇口を閉めることと、水抜きは別です。
水抜き栓を操作するだけで、すべての設備の水が抜けるとは限りません。設備ごとに手順が異なるため、自己判断で操作せず、お部屋の設備に合った方法を管理会社などへ確認してください。
年末年始の帰省や旅行などで長く留守にするときは、出発直前ではなく、余裕をもって相談しておくと安心です。
5. 留守にするときは、電源の扱いにも注意する
給湯器などには、電気を使って凍結を防ぐ機能が備わっている場合があります。電源プラグを抜いたり、ブレーカーを切ったりすると、その機能が働かなくなることがあります。
リモコンの運転を切ることと、機器への電源供給を止めることは同じではありません。設置されている機器の取扱説明書と管理会社の案内に従ってください。
長期不在時に水抜きを行う場合は、通常時とは異なる電源操作が必要な機器もあります。「留守なら全部切る」「必ず全部つけておく」と決めつけず、お部屋に合った手順を確認しましょう。
灯油を使うお部屋では、タンクの残量や配送の手配も忘れずに。特に長い休みの前は、配送日程を早めに確認しておきましょう。
6. 寒い日も、結露と換気に目を向ける
窓の結露をそのままにすると、周囲が濡れた状態になり、カビなどにつながることがあります。気付いたときに拭き取り、お部屋の湿気にも目を向けましょう。
- 家具を壁に密着させず、空気が通る隙間をつくる。
- 加湿器や室内干しで、湿気が増えすぎていないか確認する。
- 換気設備は、建物・設備の案内に沿って使う。
寒いからといって、給気口をふさいだり、24時間換気を自己判断で止めたりしないようにしましょう。室内の空気を使って燃焼する石油・ガス暖房器具は、取扱説明書に従った換気が必要です。換気不足は不完全燃焼などにつながるおそれがあります。
結露やカビが続く場合は、発生する場所や時間、写真などを記録して管理会社へ相談してください。建物や設備の状態が関係している場合もあります。
7. 除雪する場所と、雪を置く場所を確認する
駐車場や玄関前、共用通路の除雪を誰が行うかは、物件によって異なります。除雪業者が入る物件でも、車の周囲などは入居者の作業になる場合があります。
- 自分で除雪する範囲と、業者が作業する範囲・タイミング
- 雪を置いてよい場所
- 除雪作業時の車の移動など、物件ごとのルール
雪は、ほかの駐車区画や道路、出入口、避難経路をふさぐ場所に置かないようにしましょう。
暖房・給湯設備の給排気口を、雪でふさがないように。
FF式ストーブや給湯器などの屋外の給排気口が雪でふさがると、正常に燃焼できなくなるおそれがあります。位置を確認し、その周囲へ雪を積まないでください。
屋根からの落雪など、危険がある場所には近づかず、管理会社へ連絡してください。
参考情報
参考情報の確認:2026年10月。水抜き・凍結防止・換気などの操作方法は、設置機器の取扱説明書と、お住まいの管理会社などの案内を優先してください。